ごあいさつ
「愛の関係性を創造する」
松山自殺防止センターは、「自らが、自らの命を絶つ人々」の余りにも多い憂慮すべき現実に対し、これを黙って見過ごすことが出来ず、やむにやまれぬ思いの中で、2001年 11月15日設立されました。
誰もが自殺防止の有効な方法を知っている訳ではありません。又、十分な答えが準備されているのでもありません。むしろ、現実はただ耐えるしかなく、暗闇の中、手探りで光を見出そうとあがいています。そんな現実に、いささかなりとも、苦しみ・悩める方々の気持ちに寄り添い、心を通わせ、心の友として何かが出来ないかと願い、苦闘しつつ自殺防止活動を続けています。
私たちは、人間の言葉(肉声)を交わし、愛の関係性を創造したいと願っています。これまでのささやかな活動を通し、人間の言葉は関係性(語り・聴く)の中で待つことによってしか育たないものであると知らされて来ました。言葉は通じなくても、心は通い合う。そのような関係性を信じ、全精神と全精力を集中して聴く。それは、人間の言葉とは、愛の関係性の産物であると確信するからであります。
私たちは、行き詰った現実や、生き死にに関わる問題を抱え、闇の中でのたうちまわる人々が、このようにして、救いのヒントとなる心の声を正しく聞き分け、不安な心に確かな希望の光を灯すような「大切な他者」となる働きをここに見出し、これからこそ活動を続けてゆく覚悟です。
微力ではありますが、今後も、自殺防止活動にボランティア一同、精進努力して参ります。どうか引き続き、皆様の温かいご支援ご鞭撻のほど、何卒宜しくお願い申し上げます。
NPO法人 松山自殺防止センター 理事長 堀口道春
089-913-9090